土台気密パッキンとは主に高気密・高断熱住宅で使われるものである。
温暖地においては、床下を「外」と考える伝統があるので、床下換気口を付けたり、最近では基礎天端と土台に間に基礎パッキンで隙間を空けて、そこから床下の換気をしているのが一般的だが、高気密・高断熱住宅では床下も「室内」と考えるので、基礎天端と土台の間に隙間ができない様にするために、「気密パッキン」が必要になる。
この気密パッキンはメーカー各社から出されているが、その多くはEPDMゴム発泡体で作られている。
EPDMフォームは高圧縮時には高い気密性を発揮するが、少しでも圧縮率が下がると気密性能が大幅に低下してしまうという欠点がある。
ここで紹介する「ノルシール」はPVCを機材とした独立気泡構造を持つ発泡シール材で、元々、機械関係の接合部の気密、防水パッキンとして使用されており、対薬品性、摩耗性に優れ、柔軟性に優れており、経時変化に対しても、また、低圧縮時においても高い気密性を保持する。
住宅用としてはまだメジャーではないが、基礎天端に不陸があっても気密性能を発揮できるので、こだわりのある設計者にとっては、ちょっと隠れたお薦め建材である。
住宅の土台用気密パッキンとしての製品「ノルシール」は、「共ショウ」という会社から発売されており、防湿フィルム付きで位置決めがし易い様になっている。
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