設計事務所としては住宅の浴室に既成のユニットバスを入れることはまずありません。浴室は最もデザインしたい場所であり、私の個人的な趣味としてはいつも「露天風呂」を目指しているのです。
浴室はできるだけ開放的に気持ちのよい空間にしたいと思っています。高密度の首都圏ではなかなか外に向けて開くことは難しいのですが、中庭やちょっとした坪庭を設けたりして、窓を開けて入浴ができる様にいつも工夫しています。
さて、浴室を作る上で重要なのは内装で、私の場合、最近では殆どサワラなどの水に強い無垢の板材を壁・天井に張っています。これはちょっと高級な旅館の浴室の様で、香りも良く気分的にとてもリラックスできます。
次に大事なのが浴槽ですが、私は大和工業のいものホーロー浴槽を使っています。大和工業はいものホーロー浴槽の専門メーカーで、ある大手のメーカーの製品の中にラインナップされているホーロー浴槽も実はこの大和工業が作っているのです。ですから、メーカー品よりも安く良い品を選ぶことができます。
私は大和工業のラインナプの中でも最もシンプルなCASTIEというシリーズが気に入って使っています。
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